ONESTAR
「俺がコースケの肩持ってアレンジ変えない派についてるから怒ってんだよ。そういうとこ、つまんないやつだって、知ってるだろ?」

持ってるのもダルくなったタバコ入り紙コップを窓枠に置き、俺は理科準備室の床にしゃがみこむ。

授業のない時は誰も来ないし、タバコも吸えるから穴場だったんだけどな。

リホコに嗅ぎつけられたら、ここはもう使えない。

「昨日誰といたの?」

「誰って……家で作詞してたんだ。新曲煮詰まってるし。」

「ウソばっかり。女の子と一緒だったんでしょ?」

「どうして?」
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