ONESTAR
そのままリホコの肩を抱き、理科準備室を出る。

廊下にいた生徒達が興味のないふりでちらちらとこの学校の名物カップルを見送った。

そう。

都合がいいのだ。

お互いにとって。

リホコがいると誰も俺に手出し出来ない。

それはリホコにとっても同じことだ。

俺が相手なら、誰もリホコに手出し出来ない。
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