ONESTAR
女達に囲まれ、いいな~ヤマザキ君と気軽にしゃべれて~と羨ましがられながら、

ちらりともう一度振り向いたイチムラの目は揶揄を含み、

リホちゃんを泣かしたら承知しないからね、とでも言いたげだった。

幸せそうな顔、してたよ、か。

そう、きっと俺は幸せそうな顔をしていただろう。

だって、あの瞬間、俺は世界で一番幸せだったんだから。

ねーちゃんは、昨日、あのヤサ男に電話しただろうか。
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