ONESTAR
あまりに感情が先走り過ぎて自分でも何を言ってるのかわからなくなってくる。

なのに、肝心のササキは、動じる事すらなく、観察でもするようにまっすぐ俺を見つめている。

「お、俺は見たことないけどな、ナツキより、ねーちゃんの方がよっぽどいい女だぞ!ねーちゃんの良さがわかんないなんて、あんたはバカだ!!」

そこまで叫んだ俺を、ササキは困ったような笑顔で見、

俺のせりふを肯定でもするように、ゆっくりと頷いた。
< 92 / 474 >

この作品をシェア

pagetop