ONESTAR
ねーちゃんの良さは十分にわかってる。

だけど、俺は、ナツキがいいんだとでも言いたげな顔だった。

俺は堪らなくなってその場から走って逃げ出す。

ねーちゃんよりいい女なんてこの世にはいないのに。

だって、俺は一生懸命探したから。

ねーちゃんよりいい女を。

言い寄ってくる女をとっかえひっかえしながら、探し続けたのに。
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