【第二部】鬼に愛された女
+--+--+--+--+--+--+--+
「こら琥珀!やっと見つけ……た……」
京助おじ様が私を見つけ、怒りを
露わにしながら近づいてきた
だが、私の後ろに立っている男を
見たとたん、声がだんだん小さく
なっていった
「あんた、たしか鋼とかいう……」
「お久しぶりです」
おじ様はかなり驚いた後に、深呼
吸をすると、肩をおろしてため息
をついた
「……もう約束の日が来たのか」
おじ様の目は、とても悲しそうだった