【第二部】鬼に愛された女


「なら少しだけならいいでしょ?」


「……本当に少しだけで戻りますか?」


「うん」


ため息をつくと、鋼は琥珀の隣に腰を下ろした


「……俺も付き合います」


「ありがとう。じゃぁ一緒に月を見よう」


「月を見ていたのですか?」


「うん。なんだか眠れなくてね。こういう時はいつも月を見るの」


「月をですか。月はあなたはよく似合ってますね」


「えっ///」




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