【第二部】鬼に愛された女
鋼が深呼吸をすると、間を空けてから琥珀に静かに話し始めた
「……今から会う男はとても危険です。相手の心を読む能力あります」
「ん?相手の心を読むから危険なの?」
「それもあるのですが、きっとあなたを殺そうとするはずです」
「それはなぜなの?私の命を狙う理由なんてないでしょ?」
鋼は苦い表情をすると、意を決し、琥珀に悲しい事実を打ち明けた
「……あいつは、白雲は琥珀様のご両親を殺したのです」