【第二部】鬼に愛された女
あっという間に屋敷から出て、屋
敷近くに止まっている車に乗り込
んだ
乗ったと同時に、車は走り出す
「……琥珀様、森に着くまで時間
があります。ですから、今からの
ことをちゃんとお聞きください」
「わ、わかったわ」
私は鋼の勢いに負け、大人しくする
「まず鬼の森に着いたら、あなた
が頭領に相応しいか鬼神院が判断
します。それを合格すれば、あな
たは立派な頭領になれますが……」