【第二部】鬼に愛された女


「……鋼。じゃがそうしなくては白雲が心を読めない。やるしかないのじゃ」


玄二の言葉に、鋼は不愉快だと言わんばかりの顔をし、ちらりと琥珀を盗み見る


そしてため息をつくと、厳重に閉じられた扉を開けていった


扉が開くと、鋼はすかさず牢の中に入ると、縄で白雲の身体を強く縛り上げた


「……来い」


冷たい態度で白雲に接する鋼


白雲はそれを気にすることなく、鋼について行く




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