【第二部】鬼に愛された女


そして白雲は鬼島要の前に立つ


「心、覗かせてもらう」

白雲はそう言うと、目を伏せて自分の額を鬼島要の額に当てた


「……くっ」


鬼島要は歯を食いしばり、眉を寄せる


そしてついに耐えられなくなり、白雲を突き飛ばしてすぐに離れた


鬼島要は身体全身が震えはじめ、力無くその場に手をつく


「……はぁはぁ」


「逃げるなんて酷いな。ま、しっかりとあんたの心は覗かせてもらった」





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