【第二部】鬼に愛された女


「……終わったのか?」

「あぁ。終わった」


玄二が白雲に問えば、白雲は表情一つ変えずに答える


「それでどうなのじゃ?頭領に相応しいのは琥珀様か?要様か?」


「……男は重い野心がある。女にはない。むしろ頭領になる気はあまりないらしい。ただ少しの興味だけ」


白雲は、震え上がる琥珀を楽しそうにちらりと見た


いかにも満足そうに笑う白雲に、琥珀は、ぞくっとした







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