【第二部】鬼に愛された女
「止めぬか二人とも!」
玄二が二人の間に立ち、鋼の怒りを静める
「……まったく。ほれ、早く行くぞ。要様の任命式と、要様と琥珀様の祝言も挙げなくてはいけないからな」
「祝言!?何のことなのですか!」
今まで震えていた琥珀は、信じられない言葉を聞いて飛び上がった
「はて。言ってなかったかの?」
「初めて聞きました!」
「なら今言ったからいいじゃないか。さ、行きましょう」
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