【第二部】鬼に愛された女


玄二は、驚く琥珀腕をつかみ、背を押した


「待ってよ!私は嫌よ。離して!離してよ」


「琥珀様!」


鋼が琥珀に手を伸ばすが、鬼島要によって妨げられた


「この人は私の妻になるのだ。軽々しく触れるな」


「ですが要様。琥珀様は嫌がっておいでです」


「百鬼家の者が頭領にならなくてはいけない。だから私が頭領になるなら、琥珀様を娶らねばいけないのだよ。わかるだろう?」






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