【第二部】鬼に愛された女


「つれない奴」


つまらなさそうに呟くと、白雲は床に寝転んだ


そして宙に手を伸ばす


「お前はどうするんだ?」


「自分は……」


どうすればいいんだ?


俺の身分は琥珀様とあまりに違いすぎる


たとえ代々百鬼家を守るからといっても、主の許しなしに話しかけるのも許させない







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