【第二部】鬼に愛された女
普段は十二単を身にまとう南だが、今は狩衣を身にまとい、長い髪を一つに束ねていた
「どうしたの?」
「ここから出せ。地上にでる」
「本当に?うれしいわっ!」
南はにっこりと微笑み、持っていた刀で錠を破壊する
壊れた錠を取り払うと、扉を開け、白雲に手を差し伸べた
「行こう。地上へ」
「あぁ」
白雲はその手をとり、ふらつく足どりで、南に肩を借りて階段を上っていったのであった
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