【第二部】鬼に愛された女
「そうですが、何か問題がありますか?」
「いや、大有りでしょう!?今ま
で人として生きてきたんですよ?
両親は実は妖怪で、鬼の頭領?だ
から私が頭領になる?十分変です
よ!」
私は勝手なことに腹を立て、つい
車の中で立ち上がってしまった
すると、車はぐらりと動いて尻餅
をついてしまった
「……落ち着いてください。車が倒れます」
「痛っ……」
涙目になりながら、腰を優しく撫でつける