【第二部】鬼に愛された女


それを見た南は、長いため息を零して話し始めた

「……白雲が言っていたでしょ?それは呪いだと。その呪いは白雲を再びこの地に呼び寄せることになる」


「どういう……ことですか?」


「この呪いがあるかぎり、白雲は何度も生まれ変わるわ。この百鬼家にね」


「白雲が百鬼家に?何のために……」


「簡単なことよ。あの人はまだ諦めていないの。美月ちゃんを手に入れることをね」






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