【第二部】鬼に愛された女
「言っておくけど、呪いを解くことはできないわよ。白雲は自分の命と引き換えに呪いを持続させているのだから」
そう言うと南は白雲を抱きしめ、抱き上げた
「私たちは森をでるわ。迷惑をかけたわね」
「まって南様!!」
琥珀は手を伸ばして南を止めようとするがするりとよけられた
そして静かに歩き出して南は欄干に登った
「ごめんね琥珀ちゃん。これは私が決めたことなの。……じゃあね」
そのまま南は欄干から飛び降り、姿を消してしまった