【第二部】鬼に愛された女


だから伝えたい


今すぐに


「鋼聞いて。私ね……」

鋼の袖を掴み、この気持ちを伝えようとすると……







「琥珀様ー!!」


ドタドタと足音を立てて御簾が豪快に開かれたと思うと、玄二と要が息を切らして現れた


「こ、琥珀様!血の臭いがいたしましたが、な、何かありましたか!?」

玄二は汗を拭ってからふるえる足で琥珀に近寄ってきた







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