【第二部】鬼に愛された女
「私、鬼になって苦しむ人を助けたいんです。森でみました。無理やり鬼になった人間を……。だから私、これ以上苦しむ人間を増やしたくないんです」
私は要様の意見と真逆だから、きっとくだらないと笑うかもしれない
でも、これが私の意志……
胸を張っていえるわ
「あなたはたくさんの人を鬼化させるつもりかもしれませんが、それは私が生きている限り許しませんよ?」
睨みをきかせて要を凝視する
要も負けじと睨んでくるが、琥珀は怖いと感じなかった