【第二部】鬼に愛された女


琥珀は思わずぎゅっと目を瞑る


斬られる。そう思っていたが、なかなか切られた感触がしない


おかしいと感じてゆっくりまぶたを開くと、刀が目の前で止まっていた


いや、止められていた


鋼の刀によって……


「琥珀様に刃を向けたな」


ぎろりと要を睨みつける

今まで見たことのないくらい鋼は怒っていた









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