【第二部】鬼に愛された女


「鋼!」


琥珀が鋼の名を呼ぶ


「……お怪我はありませんか?」


震えながらも何度も頷く琥珀


それを確認すると、優しい笑みを一瞬見せるが、すぐに険しい顔になる


「……琥珀様に刃を向けたこと、身を持って後悔するといい」


強い力で要の刀をはらい、要に切りかかる


「止めて鋼!」


琥珀が声をあげて鋼の名を呼ぶと、鋼の動きがぴたりと止まる







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