【第二部】鬼に愛された女


琥珀はため息をついて、その場に座る


どっと疲れが琥珀を襲う

なぜあんな事を言ったんだろう


急に言葉が溢れ出て、頭領になると言い張ってしまった


でも後悔はしていないよ?


頭領になることは自分の意志だから


「お父様、お母様……」

汗を拭うために額にふれると、指に血がかすかについた


額に施された白雲の呪い

何度も生まれ変わるという呪い






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