【第二部】鬼に愛された女


「俺はいつでもあなたの味方です。いつでも頼ってください」


「う、うん。ありがとう」


酒を飲んだわけでもないのに、琥珀の顔は真っ赤に染まる


あっ。私、鋼に言わなきゃ


ふられる覚悟で鋼に自分の気持ちを伝えると決めた琥珀


握られた手を琥珀は強く握り替えして鋼を見る


「鋼。あのね。私……」

いざ言おうとなると、恥ずかしくて声が出ない


でも、言わなきゃ









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