【第二部】鬼に愛された女


「お願い教えて。嫌いなら私を突き放して……!」


目頭が熱くなり、とうとう琥珀の両目から涙がこぼれ落ちる


鋼から手を離して、自分の顔を覆い隠す


「……です」


鋼は小さく呟くと、がばっと琥珀を抱きしめた


「鋼……?」


「好きですっ」


「え?」


「俺はあなたが好きです」








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