【第二部】鬼に愛された女


「嘘よ」


「……は?」


「嘘よ!だって鋼はお母様が好きなんじゃ……」

琥珀は鋼の腕の中で暴れ、鋼の胸を叩く


「たしかに俺は奥方様が好きでした。でも今は違います。あの方を好きというよりは尊敬しているんです」


「……本当に?」


「本当です。俺は琥珀様には嘘をつきません」


「……本当?」


「はい。本当です。何なら試してみますか?」








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