【第二部】鬼に愛された女
「……お久しぶりでございます。私は琥珀様のお母様の女房だった、近江です。これからは私が琥珀様の身の回りのお世話を致します」
「こ、琥珀です。よろしくお願いします」
深く頭を下げれば、横から鋼が咳払いをしてきた
「時間がありません。琥珀様、行きますよ」
そう言って鋼は、琥珀の手を取って歩き出した
「待って!私もついて行くわ!」
近江は走って琥珀たちのあとを追ってきた
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