【第二部】鬼に愛された女


「何を笑っているのだ?」


「今日の神威様が可愛く見えるのでつい‥…」


「それは男として複雑だな」


小さく笑うと、神威は外に目をやる


「なぁ美月」


「はい」


「今から出かけないか?」


「どちらにですか?」


「庭だ。少しそなたと散歩がしたい」


「いいですね。ご一緒させてくださいまし」









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