【第二部】鬼に愛された女


神威の寿命が尽きるのが、もう近い


そう考えると、鋼は神威に仕事を強いることは出来ないでいた


「明日は最後までやってもらわねば」


どうやら甘くしすぎていた


明日からは心を鬼にして接せねば


一人燃えている鋼に、誰かが話しかけてきた


「お兄様」


「……近江?どうした」

声のする方に目をやると、近江が琥珀を抱いて立っていた





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