【第二部】鬼に愛された女


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琥珀は、ある広い一室に連れてこられた


「……あとは頼んだぞ、近江」


「はいお兄様。任せてください」


そう言い残すと、鋼は琥珀と近江を置いて、どこかに行ってしまった


「さて、まずはその格好をどうにかしなくてはいけませんね」


「へ?」


琥珀は、今自分が着ている着物を見つめる


あ!私ったら、直衣のままだったわ


なんて恥ずかしいことを……




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