【第二部】鬼に愛された女


「私には……」


「きっと前頭領も、姫様もお喜びになりますよ」


無理だと一言言おうと口を開くと、近江の言葉にふさがれてしまった


お母様たちが喜ぶ?


そう思うと嫌だと言えなくなった


「あぁそうそう。いいですか琥珀様?鬼神院様の前で、鬼を侮辱するような言い方はしてはいけませんよ?」


「?……なんで?」




< 33 / 287 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop