【第二部】鬼に愛された女
「今や穏やかな鬼神院ですが、昔はとても酷かったのです」
「昔は?」
「はい。じつは……」
近江は琥珀に、今までのことを教えてくれた
近江の話によると、鬼神院は自分たち鬼の血を誇りに思い、自分より弱い人間たちを嫌っていたそうだ
でも時代が変わり、鬼化した人を招き入れなくてはいけなくなった
その時くらいから、鬼神院の態度ががらりと変わり、鬼化した人を受け入れたそうだ
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