【第二部】鬼に愛された女


「琥珀様が頭領になれば、きっと両親も喜ぶことじゃろ」


老人は嬉しそうに笑うと、ひげを撫で始めた


頭領になることで両親が喜ぶ?


この老人の言葉に心が揺れる


「そういやまだ名を名乗っていなかったな。ワシの名は玄二じゃ。よろしくな?」


目を細めて笑いかけてくる玄二を見ると、琥珀も自然に笑みがこぼれた




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