【第二部】鬼に愛された女


この人が玄二?


想像してたのとかなり違うな


近江から聞いた話と全く違う老人を琥珀はじろじろと見ていると、玄二の横に座っている老人が咳払いをしてきた


「老長。そろそろ……」

「うむ、そうじゃな。琥珀様、この者は鬼島要(きじま かなめ)。この者も頭領候補じゃ」


「はじめまして。鬼島要です」


ずっと鬼神院のそばで座っていた男、要が琥珀に軽く挨拶をすます


「ど、どうも……」



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