【第二部】鬼に愛された女


このままでは自分がおかしくなりそうだ


胸元を強く握りしめると、深く深呼吸をした


琥珀様は琥珀様だ


奥方様ではないのだ


そう自分に言い聞かせ、今では誰も使っていない書庫に来た


そして書庫の奥の奥に行くと、とある所で足を止めた


そこは、地下へと繋がる扉




< 54 / 287 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop