【第二部】鬼に愛された女


地下には鋼と鬼神院以外誰も知らない秘密の牢屋がある


鋼は馴れた手つきで扉を開け、灯りを持って地下へと降りていった


歩くたびに階段が軋む


光も届かないくらい地下

とても不気味だ


「……なんだあんたか」

懐かしい声が鋼の耳にまで伝わってくる




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