【第二部】鬼に愛された女
「久しぶりだな白雲」
そう、こんな所にわざわざ来た理由は、白雲に会いに来るためだった
「何のようだ?」
「お前にしちゃ大人しいから様子を見に来た」
「ふっ。本当にそうか?でもそれより、美月はどうしてる?元気にしてるか?」
「……お前には関係ない」
「冷たいな。なら娘の方はどうしてる?帰ってきたんだろう?」
「お前、なぜ琥珀様が帰ってこられたことを知っているんだ!」
灯りを牢にいる白雲にかざすし、鋼は白雲に近づいた