【第二部】鬼に愛された女


灯りに照らされ、男の顔が見えた


白銀髪の、男


なぜなのだろうか


この男を見ると、足がすくむ


「もちろん知っている。あんたの母親の血の味もな」


「血の味!?」


いったい母とこの男はどんな関係なのだろうか


「冗談だ」


白雲は鼻で笑ってつまらなそうに言ってきた




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