【第二部】鬼に愛された女


「……だろうな。あの男は他人には無関心だったしな」


「ねぇ白雲。また遊びに来てもいい?」


恐る恐る尋ねると、あからさまに嫌そうな顔をされた


「迷惑だ。だが、俺が暇だったら気まぐれに話し相手になってやるよ」


「本当?ありがとう」


にこっと微笑むと、軽く頭を下げて、地上へと続く階段を登っていった




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