【第二部】鬼に愛された女


たしか、この道であっていたはず……なんだけど?


美月の遺品を手に、琥珀は道に、森の中で迷っていた


鋼に連れられてときに、車からちらりと覗いて道順は覚えていたのだが……


「ここは……どこ?」


日が沈みかかっているために、辺りは暗くなってきた


どうしようかと焦っていると、風も吹いていないのに、ガサガサと林が動いた


驚いてそちらの方を見る

――が、なにもいない




< 70 / 287 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop