【第二部】鬼に愛された女


「……琥珀様。京助はどこにいますか?」


「おじ様も知っているの!?」


「……はい」


「……まぁとにかく、屋敷に入ってください」


屋敷の門を指差して、私は鋼という人の手をとって歩き出した


が、鋼は足を止める


「どうかしました?」


「いえ。……それから琥珀様。あ

なたは女人なのだから、あのよう


に木に登るのは……」


「ははっ……」


……見られてたのね


しかも女だとばれてるし



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