【第二部】鬼に愛された女


気づいたら鋼によって横抱きされていた


「私は大丈夫だから、降ろして」


だが鋼はわかったとも、嫌だとも言わずに黙って琥珀を運んだ


琥珀は何度も鋼に大丈夫だと訴えたが、聞き入れてはくれなかった


だから仕方がないと諦め、琥珀は大人しくなった




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