翔る。



どのくらい時間がたっただろうか?



あんなに高い位置にあった太陽が傾いて、もう沈もうとしている




「っ…うわ」



目の前の草むらを勢いよくかきわけると、小さな道にでた。



「何よ…ここ」



道って言ってもコンクリートとか、きちんと整備された道路じゃなくて

今まで歩いてきた腰の高さまである草がかき分けられただけの小道だ。




「私、どうすればいいの?」





もうすでに太陽は西の空へと沈んでいた。













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