翔る。



とっさに身を翻し、馬が来る方と反対の方へと駆けだす。



あの馬の集団…

なんだかすっごく怪しい!!



見つかってしまう前に早くどこかへ行こう



「前方に人がいるぞ!!」



後ろでそんな叫び声が聞こえた。




もうバレてるしっ!!



きっと動いたことによってバレてしまったのだろう。




私は隠れずに走り出してしまったことにすぐさま後悔した。



「待てい!!」




圧倒されてしまう大きな低い声に少し怯みながらも全力疾走する。




「誰が待つかっての。」




あんな得体の知れないのに捕まったら一体何をされるか計り知れないもの。












< 16 / 85 >

この作品をシェア

pagetop