翔る。



初めて乗った馬の乗り心地は最悪。


「う…は、吐きそう…」



私は口を抑えた。


「待て!!もうすぐだから吐くなよ!?」


後ろの男はよほど吐いてほしくないのか、男も私の口を抑える。



もともと乗り物酔いは激しかったし、
今までに味わったことのないこの感じが吐き気を誘った。




「ほら、もうつくぞ!!」



そう言って見えてきたのは大きなお城だった。











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