翔る。
ここが…家!?
「ず、随分と広い家なのね」
門をくぐり、中に入ったところで私は馬から下ろされた。
「当たり前だろう、ここはこの奥州筆頭、伊達家の主城なのだからな」
えっへんと自分のことのように目の前の男は威張った。
伊達家…
やっぱりさっきの男は伊達政宗だったんだ…!!
…って、ちょっと待って
伊達政宗!?
そんなはずないでしょ!?
伊達政宗が生きているはずないじゃない!
「あ…あなた何言ってるの?」