翔る。
「ふ…はははははっ!!おもしろい!!」
政宗はそう言ってケラケラと笑い出した。
「な、何が…「死ぬぞ?」
「何がおかしのよ」そう言おうとしたが政宗の言葉によってそれは遮られた。
「死ぬかもしれないんだぞ?」
そう言われても不思議と恐ろしくはなかった。
「大丈夫」
一体何が大丈夫なのかなんてわからないけれど、
自然と口がそんな言葉を発していた。
「ふん…生意気だな」
ニヤリ、と笑う。
ただただ私はそんな政宗を見つめる。
「お前には、何ができる?」
役立たずは連れて行かない、と言うことだろう。
きっと私にできることなんて知れてる。
剣なんて握ったことなんてないし、鉄砲も使えない。
ふっ、と昔のことを思い出した。
「弓なら使ったことがある。」
そう、昔。
昔に少しだけ弓道を習ったことがある。