翔る。



戦の夜は忙しい。


私はあっちのテントやらこっちのテントやらをせわしなく往ったり来たりを繰り返していた。



怪我人の手当てから次の日の朝ご飯の準備。


やることはたくさんある。




「さくらさん、こちらにも包帯を」



「はーい」




私は綺麗に洗った包帯を手に声のした方へと走る。




「どうぞ」と専門の医師に渡し、私は朝ご飯の準備をしにいく。




もちろん台所なんてないから、飯ごう炊さんだけど。









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