翔る。
愛弓side
「俺には足りないモノがある!!」
この場にはただただ政宗の声だけが響く。
「俺は、お前等に支えられてるんだ。
まぁ、えっと……要するに、
大切なお前等にこんな糞寒ぃ中、戦なんてやらせてられるかってことだ。」
私はふと笑みがこぼれた。
言ってることはめちゃくちゃだし、
いまいち何が言いたいのかわからないけど
政宗がとても真剣であることはわかった。
政宗ってすっごい不器用な人。
「俺は、お前等に感謝してる」
政宗がそう言った瞬間に湧き上がる歓声。
「だから、俺についてきてほしい」